Cブロック



審査用紙
メモ帳か何かに書き留めてから貼り付けて送るのをお勧めいたします。

ラズボズィー


いじめ、かっこ悪い。〜クッパ編〜
参考作品・参考人物

スーパーマリオシリーズ
公共広告機構のCM「いじめ、かっこ悪い。」

いじめって、何のためにするんだろうな。

人を泣かせてさ、自分は笑ってさ。


俺さ、まあこうしてクッパ城を無事に立ててさ、部下をたくさん率いてね、クッパ軍団のトップとしてがんばってるわけだけどさ。
子供のころは毎日いじめられていたもんだよ。
意外だろ?今でこそこんな屈強な体してるけどな。
10才くらいのころはそこらへんのノコノコより小さい体してたんだぜ。
それが原因で、学校でよく陰湿ないじめを受けたもんだよ。

まず、言葉のいじめだな。
「ちび」とか「のろま」くらいの悪口はもう序の口でな。
ひどいときは「めだかししょう」って言われてな。
意味が分からなかったからいろいろ調べたら、どうやら人間界で有名な小さい奴らしいんだな。
で、この「めだかししょう」という悪口を一番使われたときは、運動会のときだったな。
徒競走があってな、そのときに俺は一生懸命走ったんだけどな。
体が小さいせいでゴールテープを切れなかったんだ。
そのまま下を通り過ぎてしまうという、「よしもとしんきげき」とやらの十八番をそのまま再現したらしくてな・・・。
それからさらに悪口はひどくなり、ついには人前で無理やり恥ずかしいことをやらされてな。
「おおさかめいぶつパチパチパンチやれー!」とか「つじもとみたいにもっとあごつきだせよ!」とかな。
意味が分からなかったな。で、適当に胸をたたいたらその「おおさかめいぶつ」とやらとそっくりといわれてな。誰がしまきじょうじだよっての。
「つじもと」にいたっては整形手術をするにまで発展した始末だ。
まあ、今はまた整形して今のダンディな顔に戻ってるけどな。・・・・・・・・・・・・。


ボオッ!!!!!!


ん?いやな、後ろからトゲゾーが「成果のない整形ってあるんだな」とトゲのある一言を言ったんでちょっとグリルしただけ。


でな、いろいろな言葉の暴力を受けてきたわけだが、まあ一番言われてた悪口が「スープとごはん」だな。
最初意味がわからなくてな。調べてみたら人間界のある国で流行った食べ物だというんだ。
で、どんなものかこの目で見たくて、スターロード経由で韓国まで行ったよ。
でてきたのがまさにスープとご飯。
もちろん食べてみた。それはもう桃源郷のような味わいだったな。
ピリッと辛さがありながらコクのある味わいでさ。
でな、俺も部下を率いて、最高の材料を仕入れて、「クッパのクッパ」というメニューを作ったわけだ。
ブルとK・Kの新鮮なロース肉と、ピリリと辛いチビライタの爪をふんだんに使い、仕上げにキラーのすりおろしを添えて出来上がりだ。
この「クッパのクッパ」は俺様が経営しているファミリーレストラン「びっくりクッパー」で食べることが出来るからな。
ちなみに、「びっくりクッパー クッパ城店」と「びっくりクッパー チョコレー島おばけやしき店」では現在セール中だ!みんな来いよ!
笑顔のドッスンが君の入店を待っている!!


・・・ん?いじめ?
おーっと、すっかり話がそれてしまったな。
途中から「クッパ様の大胆不敵なフードビジネス術」がテーマのつもりで話してたよ。すまんすまん。


でな、もちろん言葉のいじめだけじゃ収まらなかった。
そう、暴力も受けたんだ。
その暴力はな、俺が言葉のいじめを受け続けて、いやな気分になってたまらず殻にこもるところから始まるんだ。
まず、その殻を蹴られる、踏んづけられる、土管と土管の間でガガガガってやられる、踏んづけられる、1UPの材料にされる、踏んづけられる、踏んづけられる・・・。
いじめっ子の中にいた、現役SM女王のクパ美って奴が率先して踏んでたよ。
殻を踏んづけたからたいした痛みじゃなかったけどな。じかにダイレクトにふんでほしかっ・・・いや、なんでもない。
は?Mってなんですか?
それ以上言うとカロンやテレサを口に詰め込んで溶岩に落としますよ?

・・・よろしい。


俺はさ、そのいじめを受けてな、死にたいと思ったよ。ゼンマイの人形を3回頭にぶつけようと思ったよ。
でも、相手はなんとも思ってないわけだろ?他人を追い詰めておいて、平気な顔をしてる。
はっきりいって、どこの世界でも許されない行為だと思う。(ドカッ)あ、クリボーごめん。足があたった。
なんて心が貧しいんだと思うよ。(ドカッ)
だって他人からしたらみっともない行為だと思われるわけだぜ?(プチッ)
威張れないし、ちっとも誇れないよ。(ペラ〜ン)・・・ウェンディ、これくるんでしまっといて。
・・・あ、今の写った?念のためモザイクかけといて。想像以上にグロいから。


いじめるよりさ、そいつと楽しく接したほうがいいと思うんだよな。一緒に遊んで、笑って、バカなことして・・・。
一緒にサッカーしたり・・・。
一緒に釣りに行ったり・・・。
一緒に「あの顔がある雲に乗りてぇなぁ」って物思いにふけったり・・・。
一緒にスーパーキノコを食べまくって「味の大巨人やー!」って言いながらヨースター島を踏み荒らしたり・・・。
一緒にプクプクの刺身に寄生ノコノコが混入していないか顕微鏡で見たり・・・。
一緒にクッパ城に入軍したり・・・。【軍団員募集:090−××××−△△△△】
入軍したり・・・。【メールアドレス:kupami-matayoriwomodositekure@heihoo.co.jp】
入軍したり・・・。【今なら入軍者全員に踏まれたクリボーを再利用した特製ランチョンマットをプレゼント!】
・・・ん、もうテロップに指差さなくていい?分かったよ。
まあ、そういう風に一緒に行動したほうがすっきりするし、楽しいぜ?
たとえそれがみっともなくても、人を苦しめて満足してるよりよっぽど輝くよ。







いじめ、恥ずかしいよ。カッコ悪いよ。







FC〜♪

公共広告キノコうです。







ピーチ:私をさらってたあんたがいうなよ!!後CM長いわよ!!
    長すぎて「カメトーーク!」が短縮されちゃったじゃないのよ!!今日は待望の「空飛ぶ赤ガメ芸人」だったのに!!
    ったく、いくら地方だからって民放はヨースター島をなめすぎよ!!こんな深夜に放送して!!しかも長いCMぶち込んで!!
    あーいらいらする!!おらっ、マリオ!!さっさとケーキと紅茶もってこい!!
    またファイヤーフラワーケツに突っ込んで直腸炎起こすぞ!!このヒゲ!!ヘタレ!!四十肩!!

マリオ:(クッパ・・・ぜんぜん伝わっていないよ・・・。)




弱者


あだ名/貧乏な暮らし
参考作品・参考人物

「ドラえもん」のスネオとのび太

2人 :どうも〜、

スネオ:スネオです。

のび太:のび太です。

2人 :二人合わせて『弱者』です。よろしくお願いします。

ス:や〜、まさかの異色コンビですねぇ。

の:そうですねぇ。

ス:まあ、僕らはジャイアンがいないときは結構仲良しなんですよ。

の:そうそう。2人でいろいろ遊んでますからね〜

ス:はい。

の:あっ今日も綺麗なお客さんばかりですねぇ。

ス:そうですねぇ。

の:こちらから、しずかちゃん、しずかちゃん、ジャイ子とばして、しずかちゃん。

ス:おいっ!ドラえもん風でやるなよ!一つとばしてとかだろ普通。

の:まあ、そんな感じでね、やっていこうと思うんですけど、

ス:まあね。

の:あの〜、ドラえもんというのはみんな仲良しに見えるんですが、見かけだけなんですよ。

ス:まあね。

の:僕なんかですね、裏でいろんなあだ名をつけていまして。

ス:何、あだ名って。

の:ちょっといろいろと悪口的なあだ名なんですけどね。

ス:え?例えば?

の:まあ、「出来杉君」とかは、「にきびできすぎ君」とか。

ス:かわいそうだろ!確かにどうらんで隠してるけども・・・

の:そうなんですよ。テレビ収録の時はどうらんで塗りつぶしてますからね。

ス:ほとんどの人が、「ドラえもん」の収録の時はメイクしてますからね。

の:そろそろ番組名も「どうらんえもん」になるんじゃないですか?

ス:それはならーねだろ!

の:♪不思議なメイクで叶えてくれる〜

ス:ないない。

の:♪「顔を自由に擦りたいな!」

   「はい!どうらん!」

ス:どうらん塗っても擦ったらつぶれるって!!そんな替え歌作んなくてもいいから。

の:そうザマスか。

ス:ママをバカにするな!で、他にはどんなあだ名をつけてるんだよ。

の:ん〜と、「しずかちゃん」を「心臓しずか」とか。

ス:おい!結婚できねーぞ!心臓しずかって死んじゃってるじゃんかよ!

の:しずかちゃんはさすがに可愛そうだな。

ス:そりゃそうだろ。他は他、俺とかないの?

の:まああるけどさ。

ス:どうせ「最強ラジコン野郎」とかだべ?

の:違う。「最強マザコン野郎」

ス:ふざけんな!!!マザコンかよ!

の:マザコンザマス。

ス:だからママばかりバカにするな!!

の:だってこいつのパパ見たことねーもん。

ス:しょうがないだろ。

の:どうせ、コンビニでたむろってんでしょ?

ス:ヤンキーじゃねーよ。

の:だって、髪がつっぱってんじゃん。

ス:これ僕だけ!!!!!!!

の:あぁ、スネオだけなんだ。

ス:そうだから。で、自分のあだ名はどうなんだ?

の:自分のあだ名?

ス:うん。

の:「成績のびた」

ス:お前だけいいあだ名じゃねーかよ!

の:だから、僕はいつもダメ人間だから良いあだ名なんだよ。

  君たちはいつも良い人間だから悪いあだ名になるわけ。

ス:意味がわからない・・・

の:だからね、スネオの家なんかすごく豪華じゃん。

ス:まあね。

の:いいよなぁ、こんな優雅な生活。

ス:でもそれは話上であって本当は貧乏なんだって。

の:ナルシストがそんなこと言っていいのかよ。

ス:誰がナルシストだよ!

の:でも僕の家に比べれば全然優雅だって。

ス:そんなことない、そんなことない。

の:だって俺の家、雨漏りひどいぜ・・・

ス:いや俺の家なんて、屋根ないぜ・・・

の:マジかよ・・・

  しかも俺の家、冷蔵庫じゃなくて土の中で食べ物保存してるし・・・

ス:俺の家なんて、ママの冷気で保存してるし・・・

の:・・・テレビなんて未だに白黒だよ・・・

ス:俺の家なんて紙芝居だよ・・・

の:!!!・・・ご飯炊くのもたき火だし・・・

ス:ご飯炊くのは頑張って「ハー」ってやるだけだし・・・

の:毎日味噌汁かけご飯なんだよ!!!!!!!!!!!!!!

ス:毎日空気かけ生米なんだよ!!!!!!!!!!!!!!!

の:・・・

ス:・・・

の:・・・負けた・・・

ス:・・・どうだ、この貧乏っぷりは・・・

の:・・・凄まじい・・・・・・

ス:よし!これからも「ドラえもん」を応援してくれよな!!!

の:無理だよっ!!!

2人:ありがとうございました。




ニッポン放送


昭和天皇のオールナイトニッポン(1945年8月15日放送分)
参考作品・参考人物

昭和天皇、ダグラス・マッカーサー

タエガタキヲタエ・・・ シノビガタキヲシノビ・・・
昭和天皇のオールナイトニッポン!

ターンタターン ターンタターン ターンタターンタンターラタラッタッ タッタラタッタッタラッ タッタラタッタッタラッ タラッタラッ タラッ
ボボンボンボーン

昭和天皇:やぁ、どうもこんばんはー!今上天皇ヒロヒトでーす!
     というけでね、先週お伝えしたとおり、今夜は重大発表しちゃいます!
     何と!我が大日本帝国は、本日、ポツダム宣言を受諾いたしましたー!

マッカーサー:イエーイ!

昭:ビックリした?ビックリした?プロデューサーさん、これ言ってよかったんだよね?なにげに爆弾発言じゃねぇ?
  明日のスポーツ新聞一面だなこりゃ!

マ:イチメン!イチメン!

昭:もうねぇ、鬼畜米英の糞どもはムチャクチャするからね!
  空襲で非戦闘員は殺すし、この前なんか広島と長崎に新型爆弾落として大量虐殺するし、やりたい放題だよ!
  まぁ、そのおかげで「はだしのゲン」という傑作漫画が生まれるんだけどね。
  「お兄ちゃん、熱いよー。熱いよー。ギギギギギ」ですよ。小学生のときにあんなん読んだらトラウマになるっちゅうねん!

マ:ギギギギギ!

昭:まぁそんな話はどうでもいいとして、6日前にはソ連が不可侵条約を破って侵攻してくるしさ、もう夢も希望もないですわ。
  だからね、昨日の御前会議で「雰囲気的に、降伏した方がよくね?」ってことになったのよ。
  一億総玉砕だっけ?そんなの、流行らないからって言ってやったよ。

マ:ギョクサイ!ギョクサイ!

昭:もうね、これ以上国民の皆さんを苦しませるわけにはいかないと思ってね。
  心の底から、国民のためを思ってのポツダム宣言受諾だからね!

マ:嘘ツケ!スペシャルウィークに合わせて、話題づくりのために受諾しただけダロ!

昭:さっきからうるせーよお前!大事なオープニングトークの邪魔すんじゃねぇ!お前の登場は1曲目の後なんだよ!

マ:日本のみなさんコンニチハー!スペシャルゲストのダグラス・マッカーサーだヨー!

昭:人の話を聞け!タイムテーブル見ろって!1曲目の次に糞アメ公が登場って書いてあるだろ!

マ:ファッキンジャップ!敗戦国ダマレ!敗戦国にミーの出番を決める権利ナシ!

昭:ファッキンジャップぐらい、分かるよバカやろう!サングラス割るぞコラ!

マ:シャラップ!そのチョビヒゲひっこ抜くぞ!

昭:パイプの中に陰毛入れんぞボケ!

マ:ユーを戦犯で起訴して、死刑判決出して、吊るすぞ!

昭:・・・え・・・・・すいませんでした・・・・・

マ:HAHAHAHAHA!冗談だよー!何本気にしてるのー!

昭:生々しすぎて笑えんわ!

マ:アメリカンジョークよー!

昭:もう、そのジョークは今後禁止!全然笑えないから!
  さて、ここでもう1個重大な発表をさせていただきます・・・
  実は私、神でも何でも有りません!ただの人間でした!
  現人神とか嘘もいいとこ!

マ:オーマイゴッド!

昭:もうね、俺はどこにでもいる普通の人間なんだよ!

マ:凡人中の凡人ネ!

昭:本当に極普通の人間だから。
  牛乳パックの注ぎ口を開けるとき、間違えて逆側を開けたりするし。

マ:人間だもの!

昭:B'zの曲がみんな同じ曲に聞こえるし。

マ:人間だもの!

昭:南明奈の良さが全く理解できないし。

マ:人間だもの!

昭:ぶっちゃけ、普通にウンコするしね!

マ:ピンク色のウンコをシマス!

昭:アイドルか俺は!

マ:イチゴの形をしたウンコをシマス!

昭:小倉優子か!

マ:で、そのウンコをウィンドミルで空へ向かって放り投げマス!

昭:山本五十六か!

マ:で、そのウンコをポケットキャッチしたあと、セカンドバックの中に入れマス!

昭:白洲次郎か!

マ:で、ジープに乗った米兵が、そのウンコをチョコレートと称して日本の子供たちにばら撒きます!

昭:フランクリン・ルーズベルトか!

マ:オーノー!ヒロヒト!ブースの外見てよ!今のやり取りで、誰も笑ってないヨ!みんな、ポカンとしてるヨ!

昭:お前が「こういう風に人間宣言したら、絶対ウケる」って言ったんだろが!お前のせいだからな!
  はい、というわけで、昭和天皇のオールナイトニッポン、この番組は、コカ・コーラボトラーズ、マクドナルド、
  ケンタッキーフライドチキン、以上各社の提供で・・・ってこれ全部アメリカ企業やんけ!お前らの提供なんか願い下げじゃボケ!
  えーもとい、この番組は私のポケットマネーで、皇居をキーステーションに全国37局ネットでお送りいたします。
  それではここで1曲お聞き下さい。浜崎あゆみで『君が代〜ayumix version〜』


曲終わり

CM明け


マ:お便りのコーナー!

昭:おい!お前がドナリ入れんじゃねぇよ!

マ:敗戦国ダマレー!敗戦国にドナリの権利ナシ!

昭:それはないだろ!ポツダム宣言の中に「ドナリの権利を放棄する」とは一言も書いてなかったぞ!
  その条項があったら、受諾してなかったわ!

マ:オーそうでしたかー!ソーリー!今度から、ドナリはユーがやってもいいヨー!

昭:頼むよホントに。はい、それでは気を取り直してハガキに参りましょう。
  ペンネーム、大本営発表って全部嘘なんでしょ?さんから頂きました。
  その通り、全部嘘ですよー。

  えー、「昭和天皇とグラサンパイプさんこんばんはー」

マ:グラサンパイプなんか書いてネーだろ!

昭:お前の名前が書いてねぇから、付け足してやったんだろうが!

マ:チョットー!もっとマシなニックネームつけてヨー!

昭:はいはい、分かった分かった。えー、それではハガキを続けます。

  「最近、疑問に思うことがあったのでハガキを出しました。
   確か、今上天皇って対米戦争に大反対してましたよね。
   だから例え日本が負けたとしても、陛下に戦争責任はないと思うんですよ。
   当然、今上天皇は戦犯として起訴されないですよね?」 
 

  というお便りなんですが、マーちゃんはどう思う?

マ:そうネー。確かにヒロヒトに戦争責任はないと思うネー。

昭:やっぱねー!そうだよねー!俺もそう思うよー!

マ:・・・って言うと思ったかファニーボーイ!そのハガキ、ユーが書いたんダロ!自作自演ダロ!

昭:か、書いてねーよ!世論の声だよ!

マ:ヒロヒトー、失望したネー。ミーは嘘が嫌いねー。嘘付くやつは絞首刑ねー。

昭:・・・すいませんでした・・・俺が書きました・・・・

マ:HAHAHAHA!冗談ねー!アメリカンジョークねー!

昭:だから、笑えねぇっての!さっき、そのジョークは禁止って言っただろうが!

マ:ヒロヒト見てー!見てー!ブースの外、大爆笑だよー!

昭:よし!だから言ったろ?
  「戦犯として裁くぞってマーちゃんが脅して、俺がビビりながら平謝りする」っていう一連の流れは絶対ウケるって!

マ:HAHAHAHA!今後も鉄板ネタとして使えるねー!
  それより、ヒロヒトー!
  そろそろ番組も終わりに近づいてるけれども、まだ大事なお知らせが残ってるよネー?

昭:そうなんだ・・・実は、今日を持ってこの番組は終わりなんだ。
残念だけど、我々は戦争に負けたんだ。だから、これ以上俺が番組を続けることはできない。現実を受け入れるしかないんだ・・・

マ:ミーも密かに毎週聴いてたから、残念ネー!

昭:最後に、リスナーのみんなにこれだけは言っておきたい!
  確かに日本は戦争に負けた!しかし、何も我々はアメリカの奴隷になったわけではない!
  これから、アメリカに洗脳されるときが来るだろう!欧米文化を美化し、押し付けられるときが来るだろう!
  だが、これだけは忘れないでくれ!自分たちが日本人であるという誇りだけは決して捨てないで欲しい!
  そして、この戦争で亡くなった人たちへの哀悼の気持ちを、いつまでも持ち続けてくれ!
  この番組は今日で終わるけれども、俺は必ず、このニッポン放送に戻ってくる!約束する!
  I shall return!

マ:コラー!それミーのやー!ミーのI shall returnやー!



終わり





フィッシュ・オブ・オイルス


十七歳の地図
参考作品・参考人物

尾崎豊、矢沢永吉(キャロル)、江戸アケミ(JAGATARA)、倉持陽一(真心ブラザーズ)、大木温之(Theピーズ)、知久寿焼(たま)、椎名林檎(東京事変)、宮本浩次(エレファントカシマシ)、頭脳警察、登場人物は全て日本の歌手。

尾崎豊(以下尾崎)


「いよいよ今日から… 俺の新しい高校生活が始まる…!

 前の高校ではバカなセンコーどもがウザくて学校を辞めてやったが…

 今度こそ充実した高校生活を送るんだ…!

 なんせ、高校の名前が既に「ろっく高校」だからな…!

 何もかもが俺にピッタリだ…!

 目指すは…… オー・マイ・リトルガール(友達)、100人!!」


















 − ろっく高校 −


















(クラスにて)





生徒「先生、今日転校生が来るって本当ですか?」

矢沢永吉先生(以下矢沢)「そうだよ。」

生徒「いつ来るんですか?」

矢沢「矢沢的には、もう来る時間だと思うんだが…。
   待ってる時間が勿体ないから、先に授業始めるぞ。」

生徒「ええー。」

矢沢「英語やるから。教科書69ページ開け。」

生徒「はーい。」

矢沢「おし、いいかお前ら。英語なんか難しく考えるなよ。」







矢沢「これの答え? これは矢沢よ。

   和訳しろ? これも矢沢よ。

   英訳しろ? これはYAZAWAだな。」
























尾崎「なんだよこの校舎、ずいぶんと古くせーな。
   薄暗いし、ホコリ臭いし。壁もみんなボロボロじゃねーか。」



尾崎「へへ。やっぱり、ろっく高校って言うくらいだから、
   構内の環境も荒れてんのかな?不良やワルがいっぱい居んのかな?
   フッ、さすがろっく高校、おもしれぇぜ。」




尾崎「…お、やっと見つけたよ、ここが俺のクラスか。
   舐められないよう、初対面の時から飛ばしていくぜ。」














「ガンガンガン!!」(教室のドアを叩く)







矢沢「何だようるせーな。矢沢の耳が壊れちゃうだろ。
   何よ?誰か用?」






(ガラガラガラ)







尾崎「わはは!!どうだ驚いたか!?」

矢沢「(何だこいつ。)」

尾崎「さては、お前がこのクラスのセンコーだな!?」

矢沢「そうだが。」

尾崎「俺が転校生の尾崎豊だよ!今日からお世話になるぜ!」

矢沢「ああ。お前が尾崎か。」

尾崎「いかにも!お前は誰だよ!?」

矢沢「矢沢のことか?俺は矢沢よ。」

尾崎「ほお、矢沢か。よろしくな。
   それにしても、どうだこの俺の型破りなスタイルは。」

矢沢「ああん?」

尾崎「転校初日から遅刻してくるというこの度胸。ロックだろ?」

矢沢「それはロックじゃないな。」

尾崎「そして、初対面のセンコーに対しても、
   臆面なく失礼な言葉遣いで噛みつくこの姿勢。ロックだろ?」

矢沢「それはロックじゃないな。」

尾崎「そして、そんな悪態をついてるにもかかわらず、
   申し訳なさが1ミリも感じられない傍若無人なこの態度。ロックだろ?」

矢沢「それはロックじゃないな。」

尾崎「全否定かよ!ちょっとは認めてくれよ!」

矢沢「お前なぁ、先生に何でも反抗することがロック思ったら、大間違いだぞ。」

尾崎「なっ…!?」

矢沢「何だ?知らなかったのか?」

尾崎「バカな、そんなハズは…!」

矢沢「まーいいや。紹介してやるから、教室に入ってこいよ。」

尾崎「くっ…!軽くあしらいやがって…」












矢沢「おーいお前ら聞いてくれ。たった今、転校生が到着した。」

生徒「おおー」

矢沢「今日から矢沢達と一緒に、ハートで汗をかいていく事になる新しい仲間、尾崎だ。」



尾崎「フフ…。
   ああそうだ。たった今、このセンコーがほざいた通り、俺の名は尾崎豊だ。
   前の高校では、センコーの顔殴ったり、
   校舎の窓ガラスを次々と割ったりしてして、自分の欲求を満たしていたよ。
   好きな言葉は自由で、嫌いな言葉は権力だ。
   1学期も2学期も、行儀よくまじめなんて出来やしなかった。しかも、3学期もだ。
   権力を行使してるヤツはもちろん嫌いだけど、
   それに対して、何も反抗しないで大人しくしてるビビリ野郎も好きじゃねぇ。
   っていうか大嫌いだ!!俺はお前らが大っ嫌いだ!!以上!!」





(………)





生徒「…へえ、君が例の転校生か。」

生徒「今日からよろしくなー。」

ぱちぱちぱちぱち

矢沢「はは。お前ら、ちゃんと仲良くしてやれよ。」







尾崎「(…!?どういうことだ!?
   俺があんなに挑発的な態度をとったのに、誰も一言も言い返してこない!?
   普通だったら、教室中がケンカの渦に巻き込まれ、大盛り上がりする所だろ…?)」






尾崎「(おいおいフザけんなよ。腰抜けだらけだぜ、このクラス。
   何がろっく高校だよ。何が「よろしくー」「仲良くしてやれ」だよ。笑わせんな。
   これからはロックな高校生活を毎日を送れると思ってたのにさ。
   とんだ糠喜びじゃねーかよ。
   どいつもこいつもロックをバカにしやがって。
   てめえらなんざ、ロックの風上にも置けねーよ。)」











矢沢「よし。じゃあせっかくだし、お前らも尾崎に自己紹介してやれよ。」

尾崎「(マジかよウゼェな)」

矢沢「適当に指して行くから、自分の番になったら自己紹介を頼む。
   えー、まずは江戸アケミ。」






江戸アケミ(JAGATARA、以下アケミ)



アケミ「よお。俺は江戸アケミ。アケミと呼んでくれ。」

尾崎「おう。」

アケミ「趣味は、キリスト教の矛盾点を見つけること、生きた蛇や鶏を食うこと、風呂で溺れることだ。」

尾崎「危なっかしいな。溺れるのが趣味って何だよ。」

アケミ「尾崎には同じ匂いを感じる。尾崎とは、これから仲良くやっていきたいと思う。
    これからの高校生活、よろしくな。」

尾崎「おお、よろしく。」

アケミ「冗談だバーロー!!」

尾崎「冗談かよ!めんどくせーなコイツ!」







矢沢「じゃあ次は、倉持陽一。」






倉持陽一(真心ブラザーズ、以下倉持)



倉持「ええー、初めまして。倉持陽一です。
   一応、このクラスの学級委員長をやってます。」

尾崎「(ほお、こいつが委員長か。確かに真面目な匂いがするな。)」

倉持「趣味は多岐に渡ります。
   ビートルズはもちろん、ファンクやフォークも聞きますね。」

尾崎「ふーん」

倉持「でも、いくらいろんな事に興味があるとはいえ、少なくとも校舎の窓は割らないよ。」

尾崎「いや、急に俺を否定するな!余計な御世話だから!」

倉持「そこのダサいオジサン、今日からよろしくお願いします。」

尾崎「誰がダサいオジサンだよ!かっこいいんだよ俺は!若者のバイブルなんだよ!
   …くっそー、ちょっと偉いからって俺を卑下しやがって…」






矢沢「よーし、次は大木温之。」






大木温之(Theピーズ、以下大木)



大木「すいませーん、俺今オナニーしてる最中なんで、紹介は後回しにしてください。」

尾崎「何やってんだよコイツ!シゴくな!手を止めろ!気分悪いわ!」

矢沢「しょうがねえなあ。まあ、それがお前の持ち味だし、矢沢許す。」

尾崎「許すなよ!頭おかしいだろこいつら…。」






矢沢「えーと次は、知久寿焼。」






知久寿焼(たま、以下知久)



知久「あ、どうも、初めまして。知久寿焼です…。」

尾崎「なんか一段と気が弱そうだな。」

知久「一応、このクラスの『昆虫針でふたに穴をあけてデタラメな星座を教える係』をやってます。」

尾崎「そんな係いらねーよ!いなくていい人だなお前!」

知久「転校生が来るなんて聞いてなかったので、ちょっと気が動転して頭がこんがらがってます。」

尾崎「これきしの事で動転すんなよ。」

知久「おかげで尾崎君のことが、人間だか人魚だか分らなくなっちゃって。」

尾崎「いやどう見ても人間だろ!俺のどこをどう見てマーメイドだと見解したんだよ!」






矢沢「おし。次は、椎名林檎。」






椎名林檎(以下林檎)


林檎「はい。あっ、ちょっと待ってください。」

尾崎「何だよ今度は。」

林檎「無理に足組んで椅子に座ってたら、急に足のしびれ。いや、座禅エクスタシーに襲われて…」

尾崎「普通に足がしびれたって言えよ!何だよエクスタシーって!快感でもねーだろ別に!」

林檎「あー足痛い あーもうだめ しびれた 初めまして椎名林檎です。
   血行が悪い イライラする もうやってらんない よろしくお願いします。」

尾崎「やっつけで仕事すんなよ!ちゃんと自己紹介しろよ!」







矢沢「そして、宮本浩次。」






宮本浩次(エレファントカシマシ、以下宮本)


宮本「あっ、よろしくお願いします。わたくしが宮本浩次です。(両手を広げながら)」

尾崎「(絡みにくそうなやつだ)」

宮本「趣味は…そうだなぁ、江戸から明治にかけての文学が好きですね。(頭をかきながら)」

尾崎「文学?」

宮本「そう。赤羽あたりを散歩するのが好きでね。」

尾崎「ん?」

宮本「この間、いい将棋の駒を買ったんだよなぁ…!」

尾崎「え?」

宮本「見てよこの古地図!この場所には昔っから急な坂道があってさぁ…!」

尾崎「何の話をしてんだよ!いちいち飛躍しすぎだろ!」

宮本「あと、この空箱も見てくれ。」

尾崎「空箱?それがどうした。」

宮本「クラスでわたくしを見たなら、ここにお金を投げてほし
い。」

尾崎「何でだよ!何の決まり事だよ!お前になんか絶対にお金はやらんぞ!」

宮本「………。おそろしや世間の風…!」

尾崎「全然恐ろしくねえよ!これが普通の対応だろ!
   急にお金をせびるお前のほうが恐ろしいわ!この珍奇男!」






矢沢「よーし、あとは大木温之。もうオナニー終わったか?」

大木「はい。8回抜きました。」

尾崎「やりすぎだろ!公共の場で何やってんだよ、このマスカキザル!」

矢沢「時間もないんで手短に頼むぞ。」

大木「分かりましたー。そうですねー…」

尾崎「早くしろよ。」

大木「一言で言うと、気持ちよかったですね。」

尾崎「オナニーの感想述べんじゃねーよ!自分のことを紹介しやがれ!」

大木「イきたいヤツはイけー!!」

尾崎「うるせーよ!勝手にイってろ!」









矢沢「オーケー、みんなありがとう。」

尾崎「何だよ、皆バカばっかじゃねぇか。」

矢沢「これで全員自己紹介が済んだな。」

尾崎「…ん?全員済んだ?
   おいちょっと待てよ。このクラスって生徒が6人しかいないのか?」

矢沢「そうだが?」

尾崎「…おいおい本気かよ。どんだけ寂れた学校だよ。」

矢沢「うるせーなー、ほっとけよ。」

尾崎「こんなロックの欠片も感じない奴ら6人だけって…。
   何だよこの高校、死んでるな。」

矢沢「ほっとけってのに。」

尾崎「はあー…」

矢沢「おし、じゃあ一段落ついたところだし、授業を再開するワケよ。
   尾崎、お前は後ろの空いてる席に着け。」

尾崎「やだ。」

矢沢「んあ?」

尾崎「さっき自己紹介の時、言ったじゃん。俺、センコーの言うことには何でも逆らっていくから。」

矢沢「そういえばそうだったな。」

尾崎「(ニヤリ)」

矢沢「じゃあ尾崎。お前絶対に空いてる席に座るなよ?いいか、絶対に座るなよ?」


尾崎「………ククク。
   バカじゃねーの?今さっきセンコーには反抗するって言ったばっかりだろ?
   ほら、この空いてる席に座ってやるよ…!」



































矢沢「よし、授業始めるぞー」































尾崎「(フフ…。先生に反抗するって清々しいなぁ…。)」









何かが違う、何かが違う気がする。

しかし、今の彼にとって、そんな事はもうどうでも良かった。





































尾崎「良くねえよ!!(ガターン!)」








矢沢「うるさいよ尾崎。」

尾崎「うるさいじゃねーよ!お前ら、揃いも揃って大人しすぎるんだよ!」

矢沢「ああ?」

尾崎「ロックってほら、もっとバイタリティに溢れるもんだろ!?
   それなのに、お前らときたら!何だよそれ!ただの優等生気取りじゃねーか!
   俺、そういうのが一番嫌いなんだよ!
   ろっく高校の生徒として恥ずかしくねーのか!?」

矢沢「あのなぁ、『悪いことをやる、不真面目になるのがロックだ』っていう考え方は間違ってんだよ。」

尾崎「黙れッ!俺はお前の言うこと聞きたくて、この高校に来たわけじゃねえんだ!」

矢沢「そうやってすぐ喚き散らすなよ。YAZAWAの耳がKOWAREちゃうだろ?
   冷静になって聞けよ、俺の話を。」

尾崎「だから黙れって言ってんだろ!この野郎!もう、こんな高校辞めてやるからな!」

矢沢「ああ!?」








(ガタン!)

席を立つ尾崎。それを止めようとするクラスメイト。












アケミ「待てよ尾崎!」

尾崎「ああ!?」

アケミ「学校を辞める前にさぁ、ひとつ頼みたいことがある。」

尾崎「何だよ!?」

アケミ「ヤラセロ ヤラセロ ヤラセロ セロ セロ」

尾崎「ヤらねーよ!バカじゃねーの!?ゲイだったのかお前!」




林檎「え、ちょっと!」

尾崎「何だよ今度は!?」

林檎「本当にもう辞めちゃうの?」

尾崎「そうだよ!こんな学校やってられっか!」

林檎「…あなたの 髪を 切らなきゃ」

尾崎「いや、辞める時に髪を切る決まりは無いだろ!力士の断髪式か!」




倉持「尾崎の学校生活は もう 終わりだ!」

尾崎「そうだよ!終わりだよ!」




知久「生まれて初めて 君が火だるまになってる」

尾崎「こんなに俺をおちょくるからだよ!そりゃあ烈火の如く怒り狂うわ!」




宮本「お前、これからどうするつもりなんだよ?」

尾崎「ああ!?ど、どうって、ええと…」



宮本「…ったく。何もねえのかよ。(髪をかきながら)」

尾崎「そ、そうだよ!何か悪いか!?」

宮本「お前みたいに、この先何にも目標がない奴はよぉ、
   太陽の下 おぼろげなるまま 右往左往で あくびして死ねえええええ!!」

尾崎「うるせーよ!死なねーよ!
   あるんだよ俺には!この支配からの卒業という目標が!」




矢沢「具体的に何よ。この支配って何のことよ。」

尾崎「ぐっ…! と、とにかく!俺もうこの高校辞めるからな!」


(ダッシュ)







大木「ノロマが走ってくー。」

尾崎「うるせえよ!誰がノロマだ!俺はお前らが大っきらいだ!」








(ガラガラガラ!!)






矢沢「あっ、待てよ尾崎!」






(ガシャン!!)






矢沢「…ったく。」






















この日、尾崎はもう帰ってこなかった。



























(翌朝)












林檎「おはよー。」

倉持「おはよー。Hey、みんな、元気かい?」

林檎「元気よ。朝飯食ってラブホ行けるくらい……あれ!?」

倉持「ん?どうしたの?」

林檎「…あ、あたしのCDだけ、CCCDにされて音質悪くされてる!」

倉持「あ、本当だ。CDの表面に帯みたいな模様があるね。」

林檎「うわこれ絶対リスナーに不評だよ…。絶対AmazonのCDレビュー荒れるよ…。」












(窓から教室を覗く尾崎)


尾崎「(ククク… 困ってる困ってる。)」












アケミ「ああー!!」

倉持「何だよ?」

アケミ「今日俺に来てるファンレターが、
    すべて『派手なライヴパフォーマンス』の事にしか触れてねぇ!」

倉持「うわ、本当だ。南蛮渡来を発表した後だというのに、誰も音楽面での評価をしてくれていないね。」








尾崎「(ククク、それはさっき俺が書いた偽物のファンレターだよ!
    俺をおちょくった罰だ!ざまあみろ!
    ああ、俺ってなんてロックシンガーなんだろう…。)」








知久「…ああー!」

倉持「知久までどうした!?」

知久「僕がおやつにとっておいた東京フルーツが、全部メロンにすり替わってる!」

倉持「うわ、本当だ!まるでお見舞いの差し入れみたいになってる!」







尾崎「(ククク、俺が取り替えてやったのさ!)」







宮本「ああ、おれが毎週楽しみにしていたマンガ『ファイティングマン』が、
   今週をもって唐突に打ち切られてるよ!」

倉持「本当だ!まるでエピック・ソニーとの契約を打ち切られた、初期のエレファントカシマシみたいだ!」







尾崎「(ククク… ん?え、それも俺のせい…か?
    あれ、俺マンガの編集部に圧力を掛けたりしたっけ?)」







大木「おはよーいんらんBaby。…あ、あれ?」

倉持「どうした?」

大木「俺の脳みそ、半分しかねーだ。」

倉持「本当か!?誰がこんな酷いことを…!」





尾崎「意味わかんねえよ!脳みそ半分しかないってどういう状況だよ!
   それは本当に心当たりがねえから!俺のせいでも何でもない!」







倉持「きっと、大木の脳みそを半分とったのも、
   民族、紛争、果てしない仕返し、正義のアメリカ、ミサイルをぶちこんでるのも
   全部そいつのせいなんだろうなぁ…!」







尾崎「何も関係ねーよ!こいつら被害妄想はなはだしいな!」
































矢沢「オイ!!」







尾崎「げっ、センコー!?どうしてここが!?」






矢沢「お前の怒鳴り声が、さっきから矢沢にすごい聞こえてんのよ!
   その声をたどったら、場所とかすぐ分かっちゃうワケよ!」

尾崎「くっ…!」

矢沢「尾崎。ひとつ聞いていいか?」

尾崎「ああ?」

矢沢「朝学校に来たらさ、職員室の窓ガラスが、みんな吹っ飛んでやがったのよ。」

尾崎「ふーん。」

矢沢「ふーんじゃねぇだろ。お前がやったのか?」

尾崎「フフ、そうだよ?俺以外、他に誰がいるよ?」


矢沢「……。」

尾崎「いやー、気持ちよかったなぁ、学校を壊して回るって言うのはさ。」

矢沢「……。」

尾崎「やっぱりね、ロックの真髄を垣間見た気がしたよ。
   ほら、センコーも俺を見習えよ。ロックのあるべき姿ってこういう事だろ?」

矢沢「………いい加減にしろ!」




ぺちーん!!




尾崎「痛え!!な、何すんだよ!?」

矢沢「それは、矢沢の分だ!」




ぺちーん!!




尾崎「痛えよ!また殴るなよ!」

矢沢「そいつは、YAZAWAの分だ!」

尾崎「お前の分ばっかりかよ!もうどっか行けよ鬱陶しい!」

矢沢「行かねえよ!お前が、ロックを理解するまで!」

尾崎「ああ!?」

矢沢「あのなぁ、グレることがロックじゃねーって事にいい加減気づけ!」

尾崎「何だそれ!?」

矢沢「お前は、ジョン・レノンやローリング・ストーンズを聞いて、何も思わないのか!?」

尾崎「はぁ!?」

矢沢「グレてる場合じゃねぇって、思わなかったのかよ!?」







尾崎「…お、思わねーよ別に!
   いいか!?俺は俺のやりたいようにやるんだよ!
   誰にも指図されずに生きていくって、何度言ったらわかるんだ!?」







(ダッ)










矢沢「あっ、待て尾崎!」




尾崎「またねーよバカ!お前とはもうオサラバだ!じゃーな!」










ブロロロロロロロロ…
















































盗んだバイクで走りだす











行き先も











わからぬまま











自由になれた気がした











15の夜―――――


































































頭脳警察「はいそこのブルジョアジーの君、止まってください。」












尾崎「え、俺…?」

頭警「君しかいないだろ。免許証を出して。」

尾崎「め、免許証…?」

頭警「早く。」

尾崎「(持ってねえよ免許証なんか。)あれ、ちょっと乗ってる途中で落としたか?
   今はちょっと見つからねーわ。」

頭警「ふうん。無免許運転ね。」

尾崎「いや、そういう訳じゃねーって。ほら、もうホント、すぐさっきの所で落としたからさ。
   無免許で運転したのは、ホント10メートルくらいかな?」

頭警「あ?」

尾崎「8メートル?いや、7メートルくらいか?」

頭警「いや距離はどうでもいいんだ。じゃ、早くそのバイクから降りなさい。」

尾崎「は!?何で!?」

頭警「…他人のバイクだろ、それ。」

尾崎「ああああ!?ち、ちげえよバカ!」

頭警「隠しても無駄だよ。だってお前さん、さっきから、
   盗んだバイクで走りだす 行き先もわからぬまま とか何とか歌ってたじゃねーか。」

尾崎「そ、それは多分あんたの聞き間違いだろ!誤解するな!これは俺のバイクだからな!?」

頭警「往生際が悪いなお前…。じゃあ、その挙動不審っぷりは何だよ!?
   泥棒であることを、自ら自白してるようなモンだろ!?」

尾崎「い、いや!これはその…」

頭警「あーもう!!言い訳なんかいらねぇよ!!」

尾崎「ああ!?」

頭警「盗んだのかどうか、てめぇのマンコに聞いてみろ!!」

尾崎「言い訳じゃない…っていうかマンコって何だよ!?俺は男だぞ!?」

頭警「うるせぇよ、ブルジョアの札束野郎!こっちに来い!」

尾崎「は、はなせ!」

頭警「はなさん!」

尾崎「はなせって言ってるだろ、この醜い大人たち!」



ぺちーん!!



頭警「痛ッ!お、お前!警官の顔を殴ったな!?」

尾崎「はなさないからだ!俺に自由を与えないからだ!」

頭警「犯罪者に自由も何もねーよ!公務執行妨害で、現行犯逮捕してやる!」

尾崎「何だとッ!?」

頭警「逃がすがコラ!早くパトカーに乗れ!」

尾崎「やめろッ…!!やめてくれぇー!!」









ファン ファン ファン ファン ファン ファン…













































































尾崎豊


「いよいよ今日から… 俺の新しい生活が始まる…!

 前の高校では、センコーも生徒もウザくて、すぐに学校を辞めてやったが…

 今度こそ充実した生活を送るんだ…!

 なんだかよく分からないけど、前の何とか高校よりも、

 こっちの方がうまくやっていけそうな気がするぜ…!



 …そう。俺は、ロッカーでも何でもなかった…!

 そこら辺に居る、ただの不良だったのさ…!



 目指すは…… オー・マイ・リトルガール(友達)、100人!!」






















































 − ただの少年院 −









任テク館


弟視点
参考作品・参考人物

「ドラえもん」、マリオシリーズ

「悪いけどこのヨッシー、3人乗りなんだ!」



そう言って、女の子とでっかいのと共にヨッシーにまたがったキツネ顔の男の子は、メガネの男の子の元から去っていった。

・・・本来、ヨッシーは1人乗りが原則である。

でも、ここではカップル用に2人乗りまでOKだし、子供3人なら大目に見るとするか・・・



僕はルイージ。ここ練馬で、貸しヨッシー事業に携わっている。

本当は、後楽園ゆうえんちでカートの選手として活躍したかったのだが、

マリオ兄さんに「悪いけどこのレース、一度に出場できるのは8人までなんだ!」とか言われ、泣く泣く諦めた。

ってか僕はその8人に入っていないのか!?と思ってメンバーを確かめてみると、

マリオ兄さん、ピーチ姫、クッパ、ヨッシー、ワリオ、ドンキー、キノピオ、ノコノコ・・・

あれ、確かに8人いる・・・何かおかしい気もするんだけどなぁ・・・

とにかく、「そういうことだから」と言われ、僕はマリオカートには出られなかった。

ちなみに今挙げた8人の中の「ヨッシー」は、僕の管理するこの牧場から、

毎日アトランダムでヨッシーが1匹選び出され、後楽園ゆうえんちに連れて行かれる。

ってか、ヨッシーなんかを毎日交換するんだったら、

メンバー自体毎日1人ずつローテーションで交代して、僕が参加したっていいじゃないか!



考えているうちに、腹が立ってきた。

何で、僕はマリオカートのメンツに入らないのだろう・・・

何で、僕が貸しヨッシー事業なんかやらないといけないんだろう・・・

何で、よりによって練馬なんだろう・・・

僕も後楽園ゆうえんちみたいな賑やかなところで仕事がしたいよ・・・



しばらくすると、さっきのかわいそうなメガネの男の子と、青い、タヌキ・・・?のようなヤツがやって来た。

「すいませーん、僕達もヨッシーに乗せてくださーい!」



了解了解。はい、1匹2時間1万円ね。



「そんなぁー、高すぎるよぉー!」

「スネ夫のヤツ、だから自慢してたのか!許せない・・・!」



高いといわれても、先ほどのキツネ顔・・・スネ夫って名前?の子はちゃんと1万円払っている。

それが貸しヨッシー料の相場(僕が決めた)ってモンである。例え子供だろうと容赦しない。

少々かわいそうだが、1万円払ってくれなければヨッシーを貸すわけには・・・



「ドラえもーん、僕も恐竜に乗りたいよー!」

「じゃあタイムマシンで白亜紀に行って、実際の恐竜に会いに行こう!」

「えー、それこの前も行ったじゃーん。」



ヨッシーは偽者の恐竜だとでも言うつもりか。

そして何だかよく分からないが、1億と2000年ほど前の時代に顧客を奪われる事は避けられそうだと思ったその時、



「おーい、のーび太ー!!」

「のび太さん!」

「やぁ、のび太じゃないか。あれ、君達はヨッシーに乗らないのかい?あ、乗らないんじゃなくて乗れないのか、ハハハハ!」

「スネ夫さん、それじゃあのび太さんがあまりにもかわいそうよ。交代で乗せてあげましょうよ。」

「ってかスネ夫、3人乗りじゃ窮屈だぜ!1人1匹貸してもらえないのか!?」

「そんなぁ、もう2万も払ったらお小遣い無くなっちゃうよ!」

「どうせならさらに2万払ってよ!」



小学生の口から生々しい声が聞こえてきて、なんだかかわいそうになってきたので、

ついつい無料であと4匹貸し出す事にしてしまった。



「わーい、おじさんありがとう!」



おじさん、て。僕まだ31だぞ。それともこのヒゲのせいだろうか・・・いや待て待て。

今僕は、大いなる判断ミスを犯した。

元々1日10匹も貸し出しがあるかどうかのか細い事業、4匹分も無料で貸し出してしまったのは大変な損失だ。

いくら子供の笑顔が見たかったからとはいえ、僕は何と言うことを・・・



言いようのない怒りが、先ほどのマリオカートに参加できない怒りと合わさり、ついに爆発してしまいそうになったその時。

牧場中のヨッシー達が、次々と苦しみだしたり、暴走し始めたりした。

こ、これは・・・いったい何が起こったというのか!?



さっきの子供達が乗っていたヨッシーも、やはり苦しんだり暴走したりしていた。

青いタヌキ?が腹部に手を入れ「お医者さんカバンー!!」と高々と叫んだ後、

苦しんでいるヨッシーに聴診器を当てて病名を調べると、「食中毒」との事らしい。



食中毒・・・?はっ、まさかあの時・・・



時間は今朝にさかのぼる。今日のヨッシーの朝ごはんは緑ノコノコの甲羅。

本当ならもっと飲み込みやすい物を食べさせてあげるべきだが、

後楽園ゆうえんちからマリオカートで使用済みの甲羅が次々と送られてくるんだから仕方ない。

今朝寝坊した僕は急いでいたため、ついつい緑ノコノコの甲羅を洗いもせずにヨッシーに食べさせた。

ミドリガメ、食中毒、と言うことは・・・・・・サルモネラ菌!?

ヨッシー達は、サルモネラ菌中毒にかかってしまったと言うのか!?

ってか、そうしたら僕もサルモネラ菌に!?・・・いや、僕は軍手をしていたから大丈夫だろう。



ヨッシー達が苦しみ、危機的な状況の中、さらに追い討ちをかけるように、

近隣住民で結成されたクレーム団体がやってきてしまった。



「お宅んとこの恐竜の管理はどうなってるんですか!!」

「今朝もお腹をすかせたヨッシーがウチの生ゴミをあさってましたよ!!」

「この前なんか、ワシの家の柿を勝手に全部食べおったわい!!」

「大体、牧場からヨッシーが勝手に逃げ出すって、本当にアンタどういう管理してるんですか!!」

「まぁ・・・!今ヨッシー達はみんな苦しんでるじゃない!!あなたは管理者として助けてあげることもできないのですか!?」



あーもううるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!

俺だって本当は貸しヨッシーの管理なんてやりたくないんだ!!!

マリオカートに出られないから生活の糧として仕方なくやってるだけなんだ!!!

そんな事を言ったら、さっきの小学生集団までも僕に猛講義してきた。



「ルイージさん、あんたってヒトはヒドイやつだ!!」

「ヨッシーちゃんがかわいそうよ!!」

「そうだそうだ!!」

「そんな奴はぶん殴ってやる!!」



周りの全ての人間が、僕を悪役扱いし始めているのに気づいた。

大柄の子に至っては、既にガキ大将のイメージから「こういう時だけはいいヤツ」みたいになり始めている。

ってかお前ら、無料でヨッシーを貸してやった恩は忘れたのかよ!!

もういい、もういい!!!こんな牧場なんか見捨てて、逃げ出してやる!!

そう言って僕は、唯一食中毒にかからず元気そうだったヨッシーを1匹捕まえて、

青甲羅を飲ませてヨッシーにまたがり、空へと飛び出した。



目指すはそう、鈴鹿サーキット。

最初は貸しヨッシー事業を始める為だけに仕方なく学んだ経営の知識を存分に生かし、

あそこを買収して第二のマリオカート・・・ルイージカートGPを開催するんだ!!

そんな夢を追い求めて、僕は羽の生えたヨッシーに乗り西へと向かう。

・・・買収どころか、新たな他の事業を始める資金すら置いて来てしまったのだが、

今の僕にはそんなことを考える余裕はなかった。とにかく新たな夢を追い求めた。



しかし、悪い事態を放っておいて、誰も許すはずがなかった。

さっきの小学生集団が、なんと空を飛んで追いかけてきた。



「待てー、ルイージめ!!」

「ヨッシーを開放して降りるんだ!!」

「牧場に戻ってヨッシーちゃんの手当てをしてあげて!!」



頭に竹とんぼ・・・?など気になる点はいくつかあったが、とにかく必死に逃げ続けた。

初めは彼らも、僕をただただ説得するだけだったが、

無視して逃げ続けてばかりいたところ、遂に攻撃を仕掛けてきた。

メガネの子が空気砲を打つなどしてきたので、慌てて避けた。

さらに青ダヌキが「コエカタマリンー!」と叫んだ後、

何か「こ」「ら」「ー」というでっかい文字が飛んできたので、こちらも慌てて避けた。



いろんな攻撃が飛んできたものの、

「タ」「ケ」「コ」「プ」「タ」「ー」「の」「電」「池」「が」「ぁ」

という文字が飛んできたのを境に、攻撃が止んだ。

ふと後を振り返ると、小学生集団は既にいなかった。

よく分からないが、追いかけるのをやめて一旦地上にでも降りたのだろう。



すると、今度は僕が乗っているヨッシーの飛行がおかしくなってきた。

そろそろ甲羅の力で飛ぶのも限界なのだろう。

僕もとりあえず地上に降りなければならないらしい。



地上を見渡し、ちょっと考えた挙句、

僕は新横浜駅のホームに降り立ち、ヨッシーを乗り捨てて新幹線に飛び乗った。

ひとまずこれで名古屋へ行こう。名古屋から先は・・・

ん?ポケットに何か入ってるぞ?これは・・・マント羽根!!

よし、これがあれば名古屋から鈴鹿くらいならひとっ飛びだな。

ってか、最初からヨッシーになんか乗らずこれで行けば速かっただうに・・・

まぁいい。とにかく、名古屋にさえ着いてしまえばこっちのもの
だ!!

待ってろ鈴鹿サーキット、待ってろ俺の夢!!















僕が乗車した新幹線は、反対方向の東京行きだった。



脱力感からか、僕は折り返し西へ向かう新幹線に乗車するなどという事は考え付かず、

切符もないまま改札に向かっていた。すると改札の外には・・・



さっきの小学生集団、そして・・・・・・マ、マリオ兄さん!?



「ルイージ・・・兄さんお前に意地悪してごめんな!!

 お前のことずっと下に見てて、いろんなこと押し付けてた・・・

 だから、これからは・・・お前もマリオカートに参加してくれ!!」



うぅ、兄さん・・・もっと早く気持ちに気づいて欲しかったよ・・・でも嬉しかった。



「ルイージさん・・・あなた本当はいい人なんでしょう?」

「そうよ、ちょっと問題はあったかもしれないけど、ヨッシーちゃんのお世話頑張って来れたじゃない!」

「あんなにたくさんの恐竜を扱えるなんて、すごいよ!」

「オレが管理人だったら、言う事聞かないヨッシーとかぶっ飛ばしてるぜ!」

「もう、ジャイアンは凶暴だなぁ。」

『(一同)アハハハハハハハ!!』

「とにかく・・・さっきは僕たちの方も攻撃してしまってすみませんでした。」



小学生集団も、和やかなムードで僕を迎えてくれた。



あれから僕は、一連の事件の責任を取るため数日間拘留されたが、

マリオ兄さんらの説得で、案外早く出てくることが出来た。

ちなみに食中毒になったヨッシー達は、あの後青ダヌ・・・もとい、ドラえもんの道具の力でみんな完治したらしい。



今日から、僕もマリオカートのレーサーである。

後楽園ゆうえんちに向かうと、マリオ兄さん達と一緒にレースを楽しむドラえもん達の姿があった。

あぁ、友情っていいものだなぁ・・・

どこからともなく聞こえてくる武田鉄矢の曲を聞きながら、僕はそんなことを思った。

補足

お医者さんカバン、コエカタマリンは、実際にあるドラえもんの道具です。
知らなかった方向けに、念の為説明をしておくと、

お医者さんカバン:本来は未来の子供がお医者さんごっこをする際の道具。軽度な病気であれば、聴診器のような端子を患者に当てるだけで診断し、カバンに収められている飲み薬などで治すことができる。

コエカタマリン:液体の薬。これを飲むと、発した言葉がカタカナ文字の形の固体となり、音速で飛ぶ。

(以上、Wikipediaより。)


あと、青甲羅を飲ませると、ヨッシーは飛べるようになります。(マリオワールドより)



疑問があるのだが弁当を食べるのが先だ


伊右衛モン
参考作品・参考人物

ドラえもん


のび之助「伊右衛モン〜、またジャイ武ノ麻呂に領地をとられたでござる〜」

伊右衛モン「しょうがないでおじゃるな〜」

のび之助「何か武器が欲しいでござる〜」

伊右衛モン「まったくもう(ゴソゴソ・・)」

\テーテッテー/

伊右衛モン「ノブナガの首ぃ〜」

のび之助「この道具はなんでござるか」

伊右衛モン「鳴き声と一緒に目から出てくる光線に当たると、石のように動けなくなる道具でおじゃる〜」

のび之助「それは持ち運べるでござるか?」

伊右衛モン「それは厳しいおじゃ〜」

のび之助「むー、だったらもっと他の道具がいいでござる〜」

伊右衛モン「ふーむ(ゴソゴソ・・・)」

\テーテッテー/

伊右衛モン「ほととぎす印のおまんじゅう〜」

のび之助「ほう、まんじゅうとな!」

伊右衛モン「これを食べると、たちまち美しい声になるでおじゃ〜、ほととぎすの鳴き声で敵を誘導できるでおじゃ」

のび之助「そんなことしたら、ジャイ武ノ麻呂の飼っているムク乃心が黙っていないでござる〜、鳥と犬は相性が悪いでござる」

伊右衛モン「うーむ、そうでおじゃるか」

のび之助「もっと、直接的な道具が欲しいでござるよ」

伊右衛モン「直接的・・(ゴソゴソ)」

\テーテッテー/

伊右衛モン「名刀進化退化〜」

のび之助「おお、刀でござるか!」

伊右衛モン「これで切り付けた相手は、進化もしくは退化をするでおじゃる」

のび之助「普通の刀のほうが良いのでは・・」

伊右衛モン「近代的な力で相手を屈服させるのも必要でおじゃフフフ」

のび之助「そんなこといったって、向こうには近代技術の塊である、米国のスネリーがついてるでござる。」

伊右衛モン「おじゃムムムゥ」

のび之助「ちなみに、黒船の操舵をするのは、スネキチホッフでござる」

伊右衛モン「では・・(ゴソゴソ)」

\テーテッテー/

伊右衛モン「仏陀のパスポート〜」

のび之助「ぱすぽぉと、でござるか」

伊右衛モン「これをかざせば、みんな御仏の名の下にひれ伏すでおじゃる〜」

のび之助「おお!なんとも便利でござる!これを使えば、敵はないでござる!」

伊右衛モン「おじゃフフフ」

のび之助「ようし、馬じゃ!馬を持てい!」

伊右衛モン「では・・(ゴソゴソ)」

\テーテッテー/

伊右衛モン「どこでもウマ〜」

のび之助「これは・・毛艶も良い、さぞかし名馬でござろう」

伊右衛モン「これにまたがれば好きなところに飛べるおじゃ〜」

のび之助「ほう!ようし、出陣じゃー!!」

(ヒヒーン)

・・・

・・・

(パカラッ パカラッ)

のび之助「・・・あれ?み、源乃静姫君!」

源静君「キャー、のび之助殿の助平者!」

(ザパー)

のび之助「結局こうなるのでござる〜」



- 完宴 -



補足

ノブナガの首
(元:ゴルゴンの首)

ほととぎす印のおまんじゅう
(元:うぐいす印のおまんじゅう)

名刀進化退化
(元:進化・退化放射線源)

仏陀のパスポート
(元:悪魔のパスポート)



紅色メガネ団


セキエイ高原の前フリでしかない
参考作品、参考人物

ポケットモンスターより
トレーナー ファイヤー ドンファン

ファイヤー:俺、威厳ねぇー!
トレーナー:200年振りに目覚めて第一声がそれですか
ファイヤー:もうね、200年もここの存在忘れられてたっていうだけであれよ、もう
トレーナー:でも、伝説は伝説じゃないですか
ファイヤー:何が伝説だよ、もう30体くらいいるじゃん
トレーナー:一クラスは作れますね
ファイヤー:しかもさぁ、現代の子供は初期の伝説のポケモン俺じゃなくてウインディだと思ってるからね
トレーナー:それはひどい
ファイヤー:まぁ、あんた一人だけでもが覚えてくれてたってだけで嬉しいよ
トレーナー:最近は皆ここ使わずに、飛行機できてますからね
ファイヤー:えっ、空港できてんの!?
トレーナー:知らなかったんですか?
ファイヤー:うん、俺ずっとここにいたもん
トレーナー:あれ、200年前なら他のトレーナーさんとか捕まえてたんじゃないんですか?
ファイヤー:ああ、アレは分身だからね
トレーナー:分身ですか
ファイヤー:あのー、わざで「かげぶんしん」ってあるだろ?あれだよ
トレーナー:じゃあ、実質影が捕まってるって事ですか
ファイヤー:実質じゃないな、完全にだ
トレーナー:まぁ、確かに本物捕まってたら、ここにいませんもんね
ファイヤー:何故その矛盾に最初から気づかなかったんだよ
トレーナー:というか、さっきから随分とフランクすぎやしませんか?
ファイヤー:うんにゃ、大体皆こんなもんよ?フリーザーとかサンダーとかが固すぎるだけ
トレーナー:そういうもんなんですか
ファイヤー:あいつらはどうせまだ人気なんだろ?
トレーナー:ええ、特にサンダーさんなんか尖ってるのが珍しいらしくて
ファイヤー:着眼点そこかよ。黄色いとかよりもそこかよ
トレーナー:もはや「むじんはつでんしょ」じゃないですよね
ファイヤー:ゆうじんはつでんしょってか?
トレーナー:あ、そろそろ戦ってくれませんかね?うちのがずっと待機してるんですけど
ドンファン:ドーン
ファイヤー:おお、チョイス渋いねぇ。サファリゾーンから捕まえた口かな
トレーナー:さっきからずっと自分の鼻で遊んでますよ
ファイヤー:えらく可愛いね!その図体で自分の鼻で遊ぶて!
トレーナー:可愛いはちょっと違う気が済ますけどねぇ
ファイヤー:まぁ、そんななりだから持ってるわざとか凄そうだけども
トレーナー:ええっと、 なきごえ まるくなる じたばた ねむる
ファイヤー:えらく可愛いね!なきごえって最初に忘れさせるあれだよ
トレーナー:いや、相手の攻撃力下げるって重要なことですよ
ファイヤー:いかくとかでいいじゃん
トレーナー:というわけでいざ
ファイヤー:いや、もういいよ。200年ぶりに出会えたもんだからたたかうなんてそんな野暮な
トレーナー:じゃあどうしてくれるんですか
ファイヤー:とりあえず、分身あげるんでそれでどうにか
トレーナー:うーん、写メールだけでよかったのになぁ
ファイヤー:結局あんたもそんなに興味なかったのね




戻る