「・・・・・・・・・あの女か・・・?」
「ええ・・・・・・。」
「どう見ても普通の少女だが・・・確かに力を感じる。」
「明確な証拠はありませんが・・・誰にもない不思議な力を持っているように僕は感じます・・・。」
「お前が言うなら確かかも知れんな。」
「それに彼女は・・・遅かれ早かれ、運命が訪れることでしょう。いや、もはやいつ訪れてもおかしくない状況です。」
「ああ・・・それは調査で分かっていることだ。」
「・・・どうしましょう?」
「明日・・・俺が行く。」
「・・・・・・。」
「あの女にとっては酷な話かもしれないがな・・・。しかし、最早そんなことは関係ない。そういう宿命が植え付いてしまったんだからな・・・。」
「分かりました。ご健闘をお祈りします・・・。」
「・・・・・・・シロイ・・・・・・アゲハ・・・・・・。」
エピソードT Unjust cause
第一話 「針、動く」