一緒に頑張ろうよ!



健太:よし、そろそろ昼休憩と。




はづき:あ、神宮寺くん。おつかれっ!

健太:お疲れ様です。

はづき:おべんとー、おべんとー。

健太:俺も昼飯食おうっと。(サンドイッチを取り出す)

はづき:あ、神宮寺くん、また買っただけのもの?体に良くないよー?

健太:しょうがないですよ・・・俺料理の腕とか無いし、貧乏ですし。

はづき:貧乏を理由にしちゃダメだよ。・・・そんなこというなら、今度あたし作ってきてあげる。

健太:はぁ、ありがとうございます。

はづき:ところでさ。

健太:はい?

はづき:神宮寺くんは何でバイトしてるの?学生だったよね?

健太:生活費やら・・・学費やらが必要なんで。神無月さんは何でですか?

はづき:ん、世界征服。

健太:・・・・・・。

はづき:・・・・・・。

健太:・・・・・・。

はづき:・・・・・・え?

健太:・・・・・・え?

はづき:あたし・・・なんかおかしな事言った?

健太:・・・「おかしい」じゃ片付けられないことを・・・。

はづき:大丈夫だよ、月10万があれば世界なんてあたしのものよ。

健太:地球が年120万円で成り立ってると思ってるんですか。

はづき:まぁ税がかかるけどね。

健太:世界征服を夢見る人間が税を気にしますか。

はづき:でもさ、あたし1人の力じゃ無理なんだよね。

健太:・・・・・・未来予知の能力が、今俺に備わりました。

はづき:じゃあ、言わずもがなだね。よろしくぅ!

健太:・・・先輩にも未来予知の能力があれば確実に答えが分かるだろうに。

はづき:じゃあさ、まず基地をどこに作るかなんだけどさ、橋の下でいいよね?

健太:嫌です。

はづき:イヤか・・・んーと、どこにあるかな雨風しのげる場所。

健太:橋の下に横の壁がないのを先輩は知らないのだろうか。

はづき:じゃあとりあえず基地はあたしの家だとして・・・。

健太:良かった、プレハブとかだったらどうしようかと思った。

はづき:・・・勝手にうちには上がんないでね?!

健太:・・・・・・・・自分から呼び込むようなセリフを吐いておいてですか?

はづき:何したら世界を征服できるかなぁ。・・・そっか、催眠術を覚えれ

健太:先輩、もしかしたら今なんか悪い催眠術かけられてませんよね?

はづき:んー・・・2週間前に友達にかけられたのがまだとけてなかったら、かかってる。

健太:かかってろー・・・。今の先輩の思考がウソであってくれー・・・。

はづき:ざーんねーん!あたしの世界征服思考は8年前からあるもーん。

健太:・・・心から残念です。

はづき:とりあえず、簡単に世界征服する方法として、この世の人の膝の皿をそれぞれ蹴っ飛ばして割るってのがあるじゃない?

健太:・・・・・・あれ、オレが間違ってるのか・・・?

はづき:神宮寺くんサッカーやったことある?

健太:サッカーよりバスケ派です。

はづき:そっかぁ・・・じゃあ足より腕の方が力強いよね?

健太:・・・・・・・・・・・グーはイヤです。

はづき:グーパンチは求めないからだいじょぶ♪

健太:良かっ

はづき:その代わりにバスケットボールを巧みなコントロールで膝にぶつけてもらうから♪

健太:・・・・・・起訴されるなあ。

はづき:されないされない!だって世界はあたしたちのものじゃない!

健太:・・・・・・・・・たった2つの物事で、タイムがパラドックスしてます。

はづき:はい?

健太:世界が僕らのもの前提だから膝割っても怒られないんでしょう?

はづき:まぁそこはタイムマシンでどうにかこうにか。

健太:前提に前提を乗せないで下さい。タイムマシンはまだないです。

はづき:きっと出来るよ!いつか!

健太:あ、先輩はあれですね。夢見がちちゃんなんですね。

はづき:・・・・・・全面的に認めます!

健太:じゃあその勢いで僕のこの計画脱退も認めてください!

はづき:べー!

健太:すいません、一回で良いんで殴らせてください。

はづき:デコピンなら許す。

健太:・・・えい。(ピチ!)

はづき:いた!

健太:・・・・・・・。

はづき:・・・・・・・。

健太:・・・・・・何だこの虚脱感。

はづき:・・・・・・・さぁ、まずは征服の第一歩としてこのコンビニをどうにかしよー!先行ってるよー♪

健太:(自分の左腕を右手で抑えつつも拳をはぁー・・・と温める)



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