(舞台上にセンターマイク) 健太:どーもー。 はづき:みかづき。ですー。 健太:みんな知ってるよ。仮にも来てもらってるんだから。 はづき:最近さ、「日本らしさ」が失われたと思わない? 健太:例えば? はづき:ちょっと前だけどさ、朝青龍のサッカーのダイビングヘッドがずっとニュースで流れてたじゃん。朝青龍はモンゴルだし、サッカーはヨーロッパじゃん? 健太:・・・あれはな、日本だからヤバかったんだよ。 はづき:朝青龍ヘッドをドーン!高砂親方がペコッ!内舘牧子がカッチーン! 健太:お前横綱じゃないのに審議会に呼ばれるぞ。 はづき:だからさ、ここは日本なんだし「日本」を押し出さないといけないと思うの。 健太:押し出す? はづき:今、日本にあるアメリカっぽいものに「日本らしさ」を足すの。 健太:アメリカっぽいものね・・・。 はづき:例えば、ハンバーガーなんて「THE・アメリカ」じゃん? 健太:たしかに。 はづき:ハンバーガーの中身をね? パン・レタス・トマト・シャリ・サバ・ピクルス・ハンバーグ・パン にするの。 健太:ハンバーガーin寿司? はづき:寿司バーガーっ! 健太:炭水化物の取れ具合は凄いけどな。 はづき:後はねー・・・東京ディズニーランドを花やしきにしたりね。 健太:既存してるよ。 はづき:幕張花やしき。 健太:なんか凄い桜の名所みたいになってるけど。 はづき:あとはね、サッカーってイギリスだけど・・・まあ日本らしくないじゃん? 健太:ん。 はづき:「スタジアム」ってのは英語じゃん。だから、「闘技場」に変える。 健太:・・・お前の中のサッカー意識はどんなんだ。 はづき:ボールは「丸」にして、オフサイドは「出すぎ!」 健太:闘技場の中で丸をパスを長い距離に出しすぎて「出すぎ!」? はづき:パスは「受け渡し」ね。 健太:「丸を受け渡し」って何か黒服的な匂いがあるな。 はづき:他にもさスポーツは外国的じゃん。野球とか。 健太:野球はもう日本のものでもいいんじゃないか? はづき:こう、乱闘はどうしてもアメリカ的じゃん。ワイルドで。だからそこを日本的に。 健太:・・・真剣とか持ち出すのか。 はづき:それは「サムライ!」になる。 健太:ならないわ。侍は絶対的に日本出身だろが。 はづき:だから「そっちがちゃんとした意見を出さないから、こっちは話さない!本会議に出ない!」 「そっちの態度が悪いんじゃないか!」 「ガソリン税は変えないべきだ!」 「民主党このやろー!」 「自民党こらー!」 健太:日本の悪いとこばっか出てる乱闘だな・・・・・・。 はづき:ね、日本らしいでしょ? 健太:・・・お前はこれから日本を旅立つ気なのか。 はづき:何で? 健太:何でもなく、失言を出来る。これも今の日本なのかなぁ。 はづき:んー分かんないや。 健太:国会議員的だな。 はづき:・・・・・・あのね。 健太:ん? はづき:この漫才さ、アドリブじゃん? 健太:・・・・・・、うん。 はづき:1個言っていい? 健太:ほい。 はづき:あのね、もうボケの泉が枯れた。 健太:あー・・・。良く頑張りました。じゃー・・・撤退するか。 はづき:(センターマイクを片付ける) 健太:(舞台の照明を下げるように舞台裏にお願いする。) (照明が暗くなっていく) はづき:えーっと、この漫才はあたしが計画したものなので、反論の手紙はあたしにお願いしますね。・・・ほら、そこ薄く笑わないっ! 健太:・・・注意するなよ。 はづき:マイク、音量下げてー!! 健太:後半ぐだぐだだったのは、・・・わざとでもあり本気でもありまーす・・・。 |